賃貸物件を探す際は、自分のライフスタイルに合った物件を選ぶことが重要です。以下に、部屋選びのポイントから契約、退去時の注意点までをまとめました。
部屋選びのポイント
1.立地と周辺環境
最寄り駅からの距離や、スーパー、コンビニなどの生活に必要な施設が近くにあるかを確認しましょう。また、周辺の雰囲気も重要です。飲食店が多い地域は賑やかですが、騒音の心配もあります。
2.セキュリティ
オートロックや防犯カメラの有無、鍵の種類などをチェックしましょう。
特に女性の一人暮らしの場合は重要です。
3.間取りと収納
部屋の形や収納スペースの広さを確認しましょう。
正方形や長方形の部屋は家具の配置がしやすく、十分な収納があると生活スペースを有効活用できます。
物件によっては収納が少ないところもありますが、簡易的な据え置きタイプの収納もあるので、「収納が少ないからこの物件は無理!」ではなく、収納棚なども検討してみて下さい。
4.設備
キッチンのコンロの口数や、ウォシュレット、エアコンの有無など、生活の質に関わる設備をチェックしましょう。
ワンルームの物件は、エアコンはエアコンが付いていますが、2部屋以上の部屋では、エアコンは自分で設置という物件もあります
5.日当たり
部屋の向きによって日当たりが大きく異なります。自分の生活リズムに合った向きを選びましょう。
6.内見の重要性
写真やインターネットの情報だけでなく、必ず実際に物件を見学しましょう。
周辺環境や日当たり、騒音などは実際に行ってみないとわかりません。
契約時の注意点
1.契約内容の確認
賃貸借契約書の内容をしっかり確認しましょう。
特に、契約期間、更新料、家賃、敷金、礼金、仲介手数料、共益費などの金銭的な条件は重要です。
- 契約期間、更新料:通常の賃貸契約は2年間が一般的です。契約期間の終了時に更新するかどうかを決めます。更新料は事前に確認しておきましょう。
- 敷金:物件の損害や修繕のためのお金です。退去時に原状回復費用などを差し引いた後、残額が返金されます。現状回復費用が超える場合には追加で請求がかかります。敷金0円の物件もありますが、退去時には原状回復費用が必要になるので、注意しておきましょう。
- 礼金:大家さんへ支払うお金です。返金はありません。相場の基本は1か月分の家賃ですが、上限は決まっていません。
- 仲介手数料:不動産会社へ支払うお金です。返金はありません。賃貸借契約書に記載されることもあるので、注意しておきましょう。上限は家賃の1か月+消費税です。
2.重要事項説明書の確認
不動産業者から重要事項説明書を受け取り、内容を理解しましょう。
建物の構造や設備、契約条件などが記載されています。
3.初期費用の確認
敷金、礼金、仲介手数料、火災保険料など、入居時に必要な費用を事前に確認しましょう。
4.連帯保証人や保証会社
連帯保証人が必要か、保証会社の利用が可能かを確認しましょう。
保証会社を利用する場合は、その費用も考慮に入れてください。
5.契約期間と更新
一般的な賃貸契約は2年ですが、更新時に更新料が必要な場合があります。
事前に確認しておきましょう。
入居中の注意点
1.家賃の支払い
家賃は必ず期日までに支払いましょう。滞納は信用を失うだけでなく、契約解除の原因にもなります。
契約時にクレジットカードを契約して、支払いに使う物件もあります。
クレジットカードが契約できるということは、クレジットカードの審査に通る=支払いなどに信頼があるとみなされます。未成年の方が住む場合は、親が契約することが多いと思うので、きちんと確認しておきましょう。
2.騒音や生活マナー
集合住宅では、他の入居者への配慮が必要です。特に深夜の騒音には注意しましょう。
3.修繕・修理
設備の故障や不具合があった場合は、速やかに管理会社や大家さんに連絡しましょう。
4.無断での改造や模様替え
壁に穴を開けたり、無断で壁紙を張り替えたりすることは避けましょう。必ず事前に管理会社や大家さんの許可を得てください。
少ない例ですが、分譲マンションの1室を賃貸として出している物件もあります。外壁や隣の部屋に接する壁は、自分の部屋の壁と思っても、共用(マンションの持ち物)部分なので、時計を掛けるための穴など作ると、色々と問題になってしまうので注意しましょう
退去時の注意点
1.退去の通知
契約書に記載された期間(通常1〜2ヶ月前)までに、退去の意思を管理会社や大家さんに伝えましょう。
2.原状回復
退去時には、部屋を入居時の状態に戻す「原状回復」が必要です。ただし、通常の使用による劣化や経年変化については、借主の負担ではありません。
3.立会い確認
退去時には、管理会社や大家さんと一緒に部屋の状態を確認しましょう。傷や汚れの程度を確認し、修繕費用の負担について話し合います。
4.敷金の精算
原状回復費用や未払いの家賃などを差し引いた後、残りの敷金が返還されます。自己責任のものもあると思いますが、経年劣化とみなす場合もあります。後々に問題にならないように精算内容をしっかり確認しましょう。
5.退去後の連絡先の提供
郵便物の転送や、敷金の返還のため、退去後の連絡先を管理会社や大家さんに伝えておきましょう。賃貸契約は長期にわたる重要な契約です。トラブルを避けるためにも、契約内容をよく理解し、責任を持って物件を利用することが大切です。分からないことがあれば、遠慮なく不動産業者や管理会社に質問しましょう。
良好な関係を保ちながら、快適な賃貸生活を送ることができるはずです。